春合宿

今回の合宿は南アルプスの戸台から入り、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山を通り夜叉神峠に抜ける、実動5日間、予備日を合わせると計10日間の日程だ。

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井藤さんの車で菊名から伊那市へ。そこから戸台へ行く道の途中にあった道の駅でテントを張った。

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3/9

6:15、戸台から北沢長衛小屋を目指し出発。戸台から丹渓荘までおよそ3時間、ただひたすら河原を歩いた。
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12:30、北沢長衛小屋に到着。テント設営を終えると、宇野さん、印南で偵察に出発。
が、リミットを30分超えても二人が帰ってこない…。すぐさま井藤さんが捜索にでる。少しすると3人とも無事帰ってきた。一安心。

3/10

今日は甲斐駒ケ岳アタック日。が、風が強そうであまりいい天気ではなかった。
仙水小屋から仙水峠方向に樹林帯を進むが、やはり風が強く、弱層テストの結果も踏まえ稜線に出るのは危険という判断。7:05、やむなく撤退した。
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かなり時間があるのでBCの手前で初めて雪洞を掘った。およそ3時間半。決して完璧ではないがようやく完成。実際に雪洞を掘ってみて、大きすぎても小さすぎてもダメだし難しいと思った。ただ、事前にこうして経験しておけば段取りや注意すべき事を本番に活かせると思った。

テントへ戻り、夕食を食べ終えると、印南が足がばかみてぇに痛ぇと訴える。今回の日程やメンバー構成から考え、印南は、就活のためもともと下山する予定だった井藤さんとともに翌日下山することになった。

3/11

井藤さんと印南と分かれ出発。トレースは完全に埋まり、夜のうちにかなりの降雪があったことがうかがえる。途中、小規模ではあったものの2ヵ所ほど雪崩の跡を発見。

雪崩を警戒し仙水小屋手前の急登で弱層テストを行う。
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結果手首2回で綺麗に割れ目が入ってしまった。

その後仙水峠へ。谷になっていて風が強い。仙水峠から栗沢山に登る尾根の途中で弱層テストを行うことに。

結果は、表面の2,3cmが風で飛ばされ、手首1回で第2層が、手首5,6回で15㎝程下の層が、さらに肘3回目くらいで20か30cmくらい下の層が綺麗に崩れた。

今雪崩れてもおかしくないような層だったのでヒヤヒヤしながら少し手前の樹林帯まで戻りテントを立てた。

3/12

気が付くとメンバーはたった4人になっていた。もともとはこの時点で6人いるはずだったのでテントが広い(EPD6)。この日は弱層テストを行うも結果は変わらず、停滞ということになった。
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3/13

天気はよくなってきたが、この日も弱層テストの結果は変わらなかったので撤退となってしまった。
戸台までのあのクソ長い河原を歩くとなって皆気が滅入っているようだった。
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振り返ると、最近の合宿はほとんど成功していないように思う。富士山も頂は踏んでいないし、冬合宿の爺ヶ岳も頂上すぐ手前で撤退。八ヶ岳でも目玉であった赤岳~横岳~硫黄岳の縦走はできなかった。天候など仕方ない要素もあったけれど、次の冬山こそは必ず成功させたいと思った。
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by hacblog | 2015-03-30 00:08 | 合宿

法政大学体育会山岳部の山行記録などを紹介します。


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