2010八ヶ岳山行・その3(ラスト)
2010年 02月 20日
八ヶ岳山行、最終章です。
2月13日(土) 晴れのち雪
行者小屋BC~文三郎尾根~赤岳主稜~赤岳~文三郎尾根~BC
長く居すわった本州南岸の停滞前線もようやく去り、高気圧が卓越してきた。今日は朝から快晴、しかし気温はメチャメチャ低い!
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赤岳主稜は出だしのチムニーから氷雪がビッシリ。。。怖くて、スリングつかんじゃった(汗)
その後も上部岩壁まで、当然のことながらランナーは取れず、リードはフリーソロ状態。易しいといっても、精神的にかなり怖かった。
上部岩壁に差し掛かると、見たこともない、着雪(氷)。岩はほとんど見えず、真っ白な世界だ。これは一昨日雨が降り急激に気温が低下したために、まず分厚い氷がくっつき、その後雪が降り続き、大量に着雪した感じだ。
僕も先行パーティに習い、上部岩壁1P目はダブルアックスで進む。慎重にアックスを振るって効いていることを確認して、慎重に上がっていく。
結局上部岩壁も掘れど掘れどボルトは現れず、ノーランナー。上部岩壁の核心、チムニーは渾身の登り(笑)、久しぶりに怖い思いをした。リッジ上に出ると、段々曇ってきたぞ。
最終ピッチのビレー点に関しては、ボルトも手ごろなピナクルも見当たらなかった。仕方がなく、拳ほどの、非常に小さな岩にスリングをチョコンとかけてハンキングビレー。怖かった。ガイドの方と同じ岩を使わせて頂いた。
若干久保田は放心状態だった。。。今日は考えてみれば、山頂でテルモスを飲んだ以外は8時間飲まず食わずだった。
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2月14日(日) 晴れ
行者小屋BC~南沢~美濃戸口(下山)
今日は下山。昨晩は雪だったが、真っ青な青空が広がっている。昨日よりもさらに冷え込んでいる。全てのものが凍りつき、テントの撤収とパッキングに非常に時間がかかる。
順調に歩き、こうして無事に1週間の山行が終わったのでした。
==END==
鈴木