八ヶ岳山行・2

*八ヶ岳山行、その2です。


2月11日(木) 曇り(ガス)のち雨(強風)のち雪
行者小屋BC停滞? 支点構築、天気図、阿弥陀北稜偵察

今日は天気が悪い予報だった。でも朝起きるとガスが濃いだけだ。陽が出るころにはガスは消えている。行って行けない天気ではなさそうだ。。。しかし天気図は本州南岸に停滞前線が延びている。非常に迷ったが、今日は停滞にする。

南沢小滝案もあったが、この暖かさで装備がびしょ濡れになりそうなのでやめた。

朝食後、富士山合宿でできなかった、スタッフバックでの支点の取り方を練習する。
その後9:10の天気図を二人で書く。
さらにその後は、阿弥陀岳北稜の偵察へ出かける。久保田はワカンを使ったことが無かったので、ワカンを履かせてみる。

昼からは雨が降り出し、夕方からは行者でも強風に。強風がやみ、辺りが静かになると、気温が急低下し、雪が積もりだした。


2月12日(金) 曇りのち雪(稜線は強風)
行者小屋BC~阿弥陀岳北稜~阿弥陀岳~中岳~文三郎尾根~BC

今日も朝から微妙な天気だ。行くか、行かないか非常に迷う。稜線は完全に雲の中だ。とりあえず行ってみて、ダメなら戻ることにしよう。

中岳沢は雪崩の心配があるので、阿弥陀北稜のほぼ末端から取りつき、一気にJP(ジャンクション・ピーク)まで駆け上がる。樹林帯を抜け出すと雪が降り始め、まだ弱いが、これから確実に強まるであろう風が吹いている。アイス集会で濡れた青ロープは、一瞬にしてバキバキに凍り針金状態。ATCでのビレーが困難だ。

岩場自体には2Pロープを出す。昨夜来の雨・雪は岩を覆い、どのホールドも凍っている。昨年登った小同心クラックより少し難しく感じる。そして山頂に立つ。視界は全くない。中岳沢は雪崩が怖かったので文三郎経由で下山することにする。薄っすら先行パーティのトレースがある。

中岳から赤岳へは、完全に視界が利かなく、空と地面の境も曖昧だ。尾根も広いので、コンパスと地形図を出しまくって進む。この頃から地吹雪がひどくなる。

文三郎尾根下降中に、何とか赤岳主稜の取付きらしいチムニーを吹雪の合間に発見する。目印は道標ですな。


鈴木
つづく
by hacblog | 2010-02-16 01:33 | 合宿

法政大学体育会山岳部の山行記録などを紹介します。


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