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法政大学山岳部ログ

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法政山岳部の山行記録とかいろいろ。

春山合宿・その3(完結編)

春山合宿、その3・完結編で~~す。最後は、写真多め、長めはご了承ください。。。


3月8日(日) 晴れ一時曇り
~P4~P5~P6~横尾の歯~P7~P8~天狗のコル
※行動終了後、鈴木と松原監督でトレース付け(?)

 朝、僕の熱は平熱に。今日は日曜日だが勿論、誰も来ません。

 降雪から中一日、雪は締まり、昨日のトレースにも助けられ順調に横尾の歯へ。

 世代交代のため、今合宿ではリードの多くは僕にやらせてもらっています。この横尾の歯、2Pも僕にやらせて頂きました。

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 1P目は横尾本谷側を巻くように。ランニングは頼りない灌木とピナクル。雪が付いているほうが簡単だぜ、とタカをくくっていたが、そうではなかった。見えない足場、手がかりは一々雪を崩して求めるので大変だ。

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 終了点は、雪・氷をピッケルのブレードで叩き落して残置ピトンを使用。

 2P目は稜上を登ってから、槍沢側を巻く。この巻きがナカナカだった。トラバースのためランニングは灌木からできる限り取った。

 急な雪壁に前爪を蹴り込ませ、ピックを刺したり、ピックを木の根っこや岩にひっかけたりと、緊張した。時たま硬い雪で、重荷も背負ってることから、前爪を蹴り込んだフクラハギがパンプしたよ。大げさかな・・・。

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 終了点はお手頃なピナクル2つで。ラストに上がってくる池下先輩の荒い息づかいがロープを通して伝わってくる。結構、怖かったそうだ・・・。トラバースだから、リードもフォロワーも気が抜けないですな。お疲れ様です。

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 P8以降はサラサラのナイフリッジ。リッジ上でのラッセル(?)に不慣れな為、なかなか進まない。

 天狗のコルに着いたあと、トレース付けに行くが、カリカリ・・・。これってトレース付けの意味がないかな?と思い、途中で中止。

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 天狗のコル。ここは素晴らしい。就寝前に見た景色、それは日本離れ(海外行ったことないけど)したものだ。お月様、雲の形、槍ヶ岳、東鎌尾根、穂高、空気、静けさ・・・、全てが素晴らしい。写真じゃあ伝わらない。ここまで苦労していかないと見れないモノだ。ため息が出てしまう・・・。

 夜、今度は池下先輩が微熱に。僕の熱が移ったようだ。本当に申し訳ない。


3月9日(月) 晴れ
~槍穂高主稜線~中岳~大喰岳西尾根~槍平小屋

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 朝、池下先輩は微熱だ。

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 アイゼンで出発するが、どうも調子が悪く、アイゼンワカンに変更。しかし10歩程歩いて、アイゼンワカン状態では怖いほどクラスとしている。再びアイゼンで進むことにする。表面はクラスト、中は底なしのようなサラサラ雪。全然固まらない、3人共うめきながら進む。

 しかし長かった横尾尾根も、あと50m、いや30m、50歩も歩けば主稜線に出られるだろう・・・。
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    ▲主稜線まであと何歩だろう?
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          ▲最後の斜面を登る池下先輩
 主稜線に膝をついて這い上がった瞬間、目の前には今まで見ることができなかった飛騨側の景色が広がった・・・。やっと着いた!ちょっと感動だ。池下先輩、監督が次々と這い上がってくる。
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▲横尾尾根をバックに尾根から這い上がった先輩

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 途中、中岳の下りでロープを使用。大喰岳までの稜線を、池下先輩は体調が悪いのか、相当辛そうに歩いている。移した僕は本当に心が痛む・・・。

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 槍ヶ岳山荘まであと40分ほどのところで、槍ヶ岳はパスすることにする。このまま3000mの稜線で今晩を過ごしたら、先輩の風邪は悪化しそうだ。先輩は辛く悔しそうだったが、僕も悔しかったです。

 大喰岳西尾根を降りる。何日もかかって登ったのに、下降は数時間だ。飛騨沢に出ると、中崎尾根から押し寄せた巨大なデブリが僕たちを出迎えた。

 槍平小屋には単独行の人、ガイドの岡田さんパーティーが居ました(生姜の砂糖漬け、美味しかったです)。

 小屋にフラフラと辿り着いた先輩の熱を測ると38度以上。とても苦しかったことでしょう。ごめんなさい・・・。

 夜は発汗作用で解熱を図るべく、香辛料たっぷりのマーボー丼を作る。監督と岡田さんはWBCに夢中だ。


3月10日(火) 晴れのち雪
~白出沢出合~新穂高温泉=(バス)平湯温泉=(タクシー)坂巻温泉

 朝、池下先輩は平熱に。若い!
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▲穂高の山が笑顔で見送ってくれました

 デブリの間を縫いながらの下降。途中、白出沢を渡るとき、登山道を外し、なかなか林道に出られず。30分ほどロス。

 がしかし、そのおかげでカモシカを見れた!!これまた感動だ。
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▲行く手を阻むデブリ君、こりゃあちょっと太りすぎましたなぁ!

 いやぁ、もう春だね~とヤッケを脱いでから30分後、天候は急変。気温が下がり、風も出て雪が降り始めた。稜線は猛吹雪だろう・・・。今日下りて良かったのかも。

 見慣れた穂高の牧場も雪に包まれ寂しげだ。
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          ▲「合宿も終わりだなぁ・・・」ビスケットに群がる3人

 新穂高温泉に着くとタイムリーにバスが着ており、飛び乗って合宿は幕を閉じた。



 今回の合宿は、色々なことが起こった。

 大きな反省点は体調管理だろう。勿論、十分気をつけてはいたのだが。体調管理に付随して、色々なことを反省して、次の登山に生かしていきたい。

 そして僕の風邪、池下先輩、松原監督には多大なご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

 でも、横尾尾根は予想以上に面白かったです。こんなにロープを出す尾根は初めてだし、とても心地よい緊張感もありました。モッサリ雪の付いた尾根、横尾の歯、ナイフリッジ、雪壁・・・、本当にバラエティに富んでいて飽きない、楽しい、素晴らしい尾根でした。

 これで体調が良かったら、3つ☆ですね!


鈴木
by hacblog | 2009-03-24 01:11 | 合宿 | Trackback | Comments(2)
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Commented by じん at 2009-03-28 23:31 x
う~んいいね!やっぱり積雪期の合宿は充実するよな~。

雪稜大好き!戸隠や不帰なんかも面白いよ。
Commented by 鈴木 at 2009-04-02 23:34 x
ホントに積雪期の合宿は充実しますね!

でもその反動で、下界に戻るとしばらくダラダラです・・・。今回もダラダラ(良い休息)しました。

雪稜、ぼくも最近好きになりました・・・。GWは不帰あたりに行ってみたいなぁ、と思う今日この頃です。